健康は足から

2003年6月10日
街角で道路工事をしているところで、おまわりさんっぽい制服にヘルメット被って赤い棒振り回して周囲の自動車や自転車、歩行者などを誘導しているヒト、あれが僕の仕事です。
仕事と言ってもアルバイトですが…
警備員、交通誘導員、ガードマン…色々な職名を投げかけられますが、結局はどれでも良いんです。
僕の普段の業務内容的には「交通誘導員」が最も適確なのでしょうけど…。
ちなみに、左手の白と緑の縞の腕章をしていますが、この腕章は交通誘導の許可証みたいなもので、これを付けていなけれは車や二輪車、歩行者を誘導してはいけないのです。
ときどき原チャリや自転車などで出勤、帰宅中の警備員が左腕に腕章を着けたままの姿を目にすることがありますが、本当は交通誘導の仕事をしていないときは腕から外さなければいけないのです。
朝、現場に到着してから腕章を腕に嵌め、夕方終業して帰途に着くときは外すのが日課です。
基本的に朝8時から夕方17時が就業時間で、12時台1時間の休憩の前後4時間ずつの8時間、ずーっと道路の上に立ちっ放しです。
正直足が疲れます。
でも歩くことは健康のためにはとても良いこと。
とは言え、今日はちょっと歩きすぎでふくらはぎがストライキ起してしまいそうでした。

というのも今日は九州最多交通量の国道3号線の、福岡県と佐賀県の県境付近の歩行者専用路の法面側の除草作業に伴う歩行者誘導をしていたのですが、作業区間が長い!午前中が約500m、午後が約700m。この間をいったい何回往復したんだろう?
しかも昼休みまで…
弁当なんて持ってきていなかったので、その辺のコンビニか食堂に行くしかない。
約200mほど離れたところにレストランが一軒あるけど、昼食にあまり金をかけたくないので、コンビニに行こうと考えていたのでした。
ところが、今日はN社の依頼による仕事で、マイカーはN社の駐車場に置いたまま、N社所有のトラックに、警備員は僕一人同乗させて貰って現場まで来ていたので、コンビニに行くならトラックで連れて行ってもらうしかないのですが…作業員は全員弁当持参かよっ!
おいおい、みんなトラックに戻って弁当食べるんだってか?
「トラックでコンビニまで連れて行って下さい」なんて言い出せず、
佐賀県に入ってしばらく行ったところにセブンがあったのを知っていたので歩いて行くことにした。
1時間ぽっちの休憩時間が勿体無いので、少し早足で歩道をすたすた南に向かって歩き出した。
「アクアフォーレ」なんて、地元では名の知られた温泉&プールの娯楽施設を通り過ぎ、佐賀県に突入した。
「あれ?こんなに距離あったっけ?」
いつもは車で通っている道、徒歩では感覚も全く違う。
けやき台駅を過ぎてしばらく行くとやっとセブンに
到着、歩き始めた地点から約2キロ半くらいだろう。トイレを借り、サンドイッチとおにぎりを2つ、そして烏龍茶を購入して店を出た。

今日は天気予報では曇りときどき雨。しかも降雨確率50%。だからN社に駐めた車の中でスニーカーから長靴に履き替え、スニーカーは車中に置いてきた。
なのに結局、ポツリとも降らず、空は青い部分も多く見え、爽やかな太陽までサンサンと降り注いでいる。
「降り注ぐものが違うだろう!」
長靴の薄っぺらな靴底が福岡管区気象台にクレームをつけたい気持ちに拍車をかける。
「あー!足の裏が痛い!…スニーカーで来りゃよかった!…しかも暑いっ!!」
店を出たとき、店の前の国道には両側の車線に数珠繋ぎの車が時速20〜30kmで流れていた。
「この中にタクシー居たら、金が勿体無いけど乗りたい!」そう思ってしばらく見ていたが、大型のトラックやトレーラー、商用車ばかりでタクシーなんて全く走ってない!
しかたなく元来た歩道をまた歩き始めた。
歩きながら食べられるようにとサンドイッチ&おにぎりを買ったのだった。ずらーっと並んでいる車のドライバーの視線を意識しないよう努めながら、サンドイッチとおにぎりを頬張り、痛む足の裏を我慢して歩いた。
12時35分頃、トラックにようやく「戻ってきたぜぃ!」
でも作業員はみ〜んな弁当食べ終わって座席で爆睡しまくってやがる。
こっちは苦労して戻ってきたのにィ〜。

この仕事、もう5年くらいやってるけど、休憩中に5キロも歩いたのは初めてだった。

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